【日本語新聞編集】第4回:3月27日

皆さん、おはようございます。新聞編集の授業です。


 ①

あれは東日本大震災の翌年だったろうか。東京・赤坂のレストランで、日本での永住生活を始めたドナルド・キーンさんを囲むメディア関係者の集いがあった。

戦時中、海軍の情報将校としてハワイの日本人捕虜収容所(ほりょしゅうようじょ)に勤務していた際の心に響くエピソードを聞いた。

 ②

戦争末期。捕虜のなかに、マリアナ諸島に派遣された同盟通信の従軍記者がいた。「サイパン特派員の見た玉砕の島」という戦記を残した高橋義樹(たかはしよしき)さんだ。彼はベートーベンを愛していた。

とりわけ交響曲第3番「英雄」を。キーンさんは、音がよく響く収容所のシャワー室で、英雄のレコード・コンサートを開いたのだ。

 ③

「生きて虜囚の辱めを受けず」の戦陣訓に殉じた日本兵の末路を、その目に焼き付けた高橋さんである。異郷の収容所で、どんな思いであの豪壮で雄大な第一楽章を聴いたのだろう。

戦後捕虜たちと敵国の将校は長く友情を育んだという。指揮者は誰だったのか。キーンさんに音源をお尋ねしなかったことが悔やまれる。

「ベートーベンの音楽は、ほかのどの音楽よりも、悩むものの友達であり、ときに慰め手である」。音楽評論家の吉田秀和(よしだひでかず)さんの言葉だ。東京五輪の1年延期が決まった。

この一カ月で世界は変わってしまった。苦悩を突き抜け、歓喜へ至る数々の楽曲を聴いてみようか。今日は1827年に没した楽聖の命日である。

  1. 「生きて虜囚の辱めを受けず」とはどういうことですか?
  2.  サイパンが玉砕の島とはどういうことですか?

ドナルド・キーン(1922年 - 2019年) は、アメリカ合衆国出身の日本文学者・日本学者。

コロンビア大学名誉教授。 日本文学と日本文化研究の第一人者であり、文芸評論家としても多くの著作がある。 日本文化の欧米への紹介でも数多くの業績がある。

高橋義樹[タカハシヨシキ]
大正6年、島根県に生まれる。昭和16年、日本大学芸術科卒業。在学中、同盟通信社に入社、昭和19年に海軍報道班員兼同盟特派員として従軍、米軍捕虜となる。昭和21年、帰国と同時に共同通信に復職。

 ことわざ、慣用句

新聞記事にはよくことわざや慣用句が使われます。中国語でもよく出てくる諺の日本語をいくつか確認しましょう。

1.天壤之别
あまりに差がありすぎて比べられない

2.对牛弹琴 
価値のわからない人にどんなに価値のあるものを与えても無駄で意味のないこと。

3.投珠于猪 
値打ちがわからない者には、どんなに価値のあるものを与えても意味がないこと。

4.真人不露相 
才能や実力のある者は、軽々しくそれを見せつけるようなことはしない
5.瘦死的骆驼比马大 
死んだラクダは馬よりも大きい
6.狐假虎威 
権勢を持つ者に頼って、威張る小者のこと


岩手日報社ワークシート

岩手日報社のワークシートをやってみましょう。

3番、4番は指名して聞いてみます。

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中国のニュースで気になるものを要約してください。

そのニュースに対する感想と共に教えてください。

個別に聞いてみます。 

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转载自www.cnblogs.com/nihongo/p/12576408.html