アナログ/デジタル回路では、SNR、SINAD、ENOB パラメータがよく見られますが、これらは何を意味し、どのように測定されるのでしょうか?
信号対ノイズ電力比 SNR (dB 単位) は、入力信号の平均電力とノイズ (高調波と DC 成分を除く) の比であり、デバイスの内部ノイズを測定するために使用されます [1]。計算式は次のとおりです(10 を底とする対数である必要があります)。
理想的な状態では、ADC の量子化ノイズのみを考慮し、次の式で理想的な SNR 値を導き出し、テスト システムの SNR 値の品質を評価します。(N: ADC の分解能)
SNR = 6.02 * N + 1.76
SINAD（信号対雑音比および歪率）
信号対ノイズおよび歪み比 SINAD (dB 単位) は、すべての出力信号歪み (DC を除く高調波成分を含む) に対する入力信号の電力の比であり、システムの出力信号とすべてのノイズ (量子化、ジッター、エイリアシング) のすべての伝達関数の非線形性の累積効果を評価するために使用されます。計算式は次のとおりです(10 を底とする対数である必要があります)。
ENOB（有効ビット数）
有効ビット数 ENOB (ビット単位) は、ADC/DAC システムの有効分解能を表すために使用されます。理想的な N ビット ADC システムの場合、その ENOB は限りなく N に近づく必要がありますが、実際の回路では必然的にノイズが発生し、それによって ADC の実際の分解能が低下します。一般的には、SNR の理想値の計算式を使用し、その式中の SNR を SINAD に置き換えて ENOB を計算します。