USBインターフェースを備えたRTL8723wifiモジュールは、i.MX6ULターミネーター開発ボードで使用されます。回路図を図1に示します。
RTL8723モジュールのインターフェースは非常にシンプルで、DP1とDM1のみがusbHUBチップに接続されて通信回路を完成させていることがわかります。RTL8723はrealtek社のwifiチップです。wifiドライバーのソースコードが提供されているので、自分で書く必要はありません。提供されたwifiドライバーのソースコードをLinuxカーネルに追加してコンパイルするだけです。
1.1Linuxカーネルにwifiドライバーを追加する
図1.1.1に示すように、最初にWi-Fiドライバーのソースコードを取得し、Linuxカーネルdrivers / net / wirelessディレクトリに配置します。
rtl8723BUディレクトリの内容を図1.1.2に示します。
Kconfigファイルはrtl8723ドライバーの構成ファイルであるため、Linuxカーネルのグラフィカル構成インターフェイスを介してWIFIドライバーをコンパイルするかどうかを選択できます。Kconfigファイルの内容は次のとおりです。
config RTL8723BU
tristate "Realtek 8723B USB WiFi"
depends on USB
---help---
Help message of RTL8723BU
rtl8723 Wi-Fiドライバーを追加した後、以前のKconfigとMakefileを変更する必要があります。
drivers / net / wireless / Kconfigを変更し、次のコンテンツを追加します。
ソース「drivers / net / wireless / rtl8723BU / Kconfig」が
図1.1.3に示すように追加されます。
追加が完了すると、rtl8723の構成オプションがLinuxカーネルのドライバー構成インターフェースに表示されます。
drivers / net /
softwareless / Makefileを変更し、次のコンテンツを追加します。obj-$(CONFIG_RTL8723BU)+ = rtl8723BU /
変更後、図1.1.4に示すように:
1.2Linuxカーネルを構成する
rtl8723 Wi-Fiドライバーを追加し、構成ファイルを変更した後、Linuxカーネルで構成する必要があります。
1.USBデバイスをサポートするための
Linuxカーネル構成パスを次のように構成します。
Device Drivers --->
[*] USB support --->
<*> EHCI HCD (USB 2.0) support
<*> ChipIdea Highspeed Dual Role Controller
[*] ChipIdea device controller
[*] ChipIdea host controller
以下の図1.2.1に示すように、構成が完了します。
2.
次のようにwifiデバイスをサポートするためのLinuxカーネル構成パスを構成します。
Device Drivers --->
[*] Network device support --->
[*] Wireless LAN --->
<*> IEEE 802.11 for Host AP (Prism2/2.5/3 and WEP/TKIP/CCMP)
[*] Support downloading firmware images with Host AP driver
[*] Support for non-volatile firmware download
図1.2.2に示すように、構成が完了します。
3.構成サポートIEEE802.11Linux
カーネル構成パスは次のとおりです。
[*] Networking support --->
-*- Wireless --->
[*] cfg80211 wireless extensions compatibility
<*> Generic IEEE 802.11 Networking Stack (mac80211)
図1.2.3に示すように、構成が完了します。
4.
次のようにrtl8723wifiドライバーのLinuxカーネル構成パスを構成します。
Device Drivers --->
[*] Network device support --->
[*] Wireless LAN --->
<*> Realtek 8723B USB WiFi
構成結果を図1.2.4に示します。
rtl8723wifiモジュールのドライバーをカーネルに直接コンパイルします。
上記のLinuxカーネル構成が完了したら、カーネルを再コンパイルしてzImageを生成し、新しいzImageを使用して開発ボードを起動します。
1.3 Rtl8723wifiモジュールドライバーテスト
新しいzImageイメージを使用して開発ボードを起動すると、システムの起動時に図1.3.1に示す情報が出力されます。
上の図は、Linuxシステムの起動プロセス中にrtl8723wifiモジュールのドライバーが使用されることを示しています。ドライバが起動したら、「ifconfig -a」コマンドを使用して、wlanネットワークカードが存在するかどうかを確認します。結果を図1.3.2に示します。
rtl8723wifiモジュールに対応するネットワークカードデバイスであるwlan0デバイスがあることがわかります。これは、ドライバーテストが正常であることを意味しますが、インターネットに接続する場合は、サードパーティのコンポーネントが必要です。ネットワークテストにサードパーティコンポーネントを使用する方法を見てみましょう。