1. CUDA の概要
CUDAとは
CUDA は、NVIDIA が開発した並列コンピューティング プラットフォームおよびプログラミング モデルで、開発者が GPU を使用してコンピューティングを高速化できるようにします。CUDA を使用すると、GPU 上で大規模な並列コンピューティング タスクを実行でき、コンピューティング パフォーマンスを大幅に向上させることができます。
CUDAの利点
従来の CPU コンピューティングと比較して、CUDA には次の利点があります。
- 強力な並列処理能力: GPU には数千の処理コアがあり、同時に多数の並列タスクを処理できますが、CPU には数十のコアしかありません。
- リスト項目の計算速度が速い: GPU は CPU よりもクロック周波数が高いため、計算タスクをより速く実行できます。
- より大きなメモリ帯域幅: GPU は CPU よりも大きなメモリ帯域幅を備えているため、データのより高速な読み取りと書き込みが可能です。
- さらなるプログラマビリティ: CUDA は、開発者が並列コンピューティングに GPU を簡単に使用できるようにする便利なプログラミング モデルを提供します。
2.CUDAをインストールする
CUDA をダウンロード
CUDA をインストールするには、まず NVIDIA 公式 Web サイトから CUDA Toolkit をダウンロードする必要があります。CUDA ツールキットの最新バージョンは、https://developer.nvidia.com/cuda-downloads で見つけることができます。
CUDA ツールキットをインストールする
CUDA Toolkit をダウンロードした後、以下の手順に従ってインストールする必要があります。
- ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックし、プロンプトに従ってインストールします。CUDA Toolkit を初めてインストールする場合は、インストールするコンポーネントを選択できるように、「カスタム」インストール オプションを選択することをお勧めします。
- [カスタム インストール オプション] ダイアログ ボックスで、インストールするコンポーネントを選択します。次のコンポーネントをインストールすることをお勧めします。
- CUDA Toolkit: CUDA コンパイラ、CUDA ランタイム ライブラリなどを含む CUDA の主要コンポーネント。
- CUDA サンプル: CUDA サンプル プログラム。CUDA プログラミングを示すいくつかのサンプル プログラムが含まれます。
- CUDA Visual Studio 統合: CUDA を Visual Studio に統合するために使用されます。
- 「インストール」ボタンをクリックして、CUDA Toolkit のインストールを開始します。
CLionをインストールする
CLion は、CUDA 開発環境を統合できる C++ 開発用のクロスプラットフォーム統合開発環境です。CLion の最新バージョンは、https://www.jetbrains.com/clion/download/ で見つけることができます。
CUDAプラグインをインストールする
CLionをインストールした後、CLionでCUDA開発を行うことができる「CUDA」というプラグインをインストールする必要があります。CUDA プラグインをインストールするには、次の手順に従います。
- CLionを開き、「ファイル」→「設定」メニューを選択します。
- [設定]ダイアログ ボックスで、[プラグイン]タブを選択します。
- マーケットプレイスウィンドウで「CUDA」を検索し、「CUDA」プラグインを見つけて「インストール」ボタンをクリックしてインストールします。
- インストールが完了したら、CLion を再起動します。
3. CUDAプロジェクトを作成する
CUDA プラグインをインストールした後、新しい CUDA プロジェクトを作成して CUDA コードの作成を開始できます。以下の手順に従います。
- CLionを開き、「ファイル」→「新規プロジェクト」メニューを選択します。
- [新しいプロジェクト] ダイアログで、CUDA 実行可能プロジェクト タイプを選択します。
- プロジェクト名とパスを入力し、「作成」ボタンをクリックします。
- [新しいプロジェクト] ダイアログで、[単一ファイル] オプションを選択し、ファイル名 (例: main.cu) を入力します。
- 「main.cu」ファイルに次のコードを入力します。
#include <stdio.h>
__global__ void helloCUDA()
{
printf("Hello CUDA from GPU!\n");
}
int main()
{
helloCUDA<<<1,1>>>();
cudaDeviceSynchronize();
return 0;
}
- 「実行」ボタンをクリックすると、CLion に「Hello CUDA from GPU!」という出力が表示されるはずです。