【独学Docker】Docker statsコマンド

Docker 統計コマンド

概要

docker stats コマンドのチュートリアル

docker statsコマンドを使用すると、CPU、メモリ、ネットワーク I/O などのDocker コンテナのリソース消費量を動的に表示できます。docker stats コマンドでも停止したコンテナを指定できますが、情報は返されません。

docker stats コマンド構文

haicoder(www.haicoder.net)# docker stats [options] [container...]

docker stats コマンドのパラメータ

パラメータ	説明
–すべて、-a	すべてのコンテナ情報を表示します (デフォルトでは、実行中のコンテナ情報が表示されます)。
-フォーマット	Go テンプレートは画像情報を表示します。
–ストリームなし	コンテナの一部の動的情報を表示しません。

ケース

実行されていないコンテナ情報の表示

docker create -itコマンドを使用してdokcer コンテナーを作成します。

haicoder(www.haicoder.net)# docker create -it --name haicoder centos
15c2fa5be4ed7452aaa3074137cee51cb04a65f281e11ff4cd2246582bb1084c

docker stats コマンドを使用して、指定したコンテナーに関する情報を表示します。

haicoder(www.haicoder.net)# docker stats haicoder

この時点で、端末には次のように表示されます。

つまり、この時点ではコンテナーの CPU、メモリ、ネットワーク I/O などの情報がリストされますが、コンテナーは実行されていないため、情報は出力されません。

**docker kill** およびdocker rmコマンドを使用して、すべてのコンテナーを削除します。

haicoder(www.haicoder.net)# docker kill `docker ps -qa` ; docker rm `docker ps -aq`

実行中のコンテナ情報の表示

docker run -itコマンドを使用して、docker コンテナーを実行します。

haicoder(www.haicoder.net)# docker run -it -d --name haicoder centos
2afe11f89b4186d506e7eb8388a0f3369096c187ca215f3038b89f5caae5203b

docker stats コマンドを使用して、実行中のコンテナーに関する情報を表示します。

haicoder(www.haicoder.net)# docker stats haicoder

この時点で、端末には次のように表示されます。

つまり、この時点でコンテナCPU、メモリ、ネットワーク I/O などの情報が出力されます。最後に、docker kill および docker rm コマンドを使用して、すべてのコンテナーを削除します。

haicoder(www.haicoder.net)# docker kill `docker ps -qa` ; docker rm `docker ps -aq`

すべてのコンテナ情報を表示する

docker run -it コマンドを使用して、3 つの dokcer コンテナーを実行します。

haicoder(www.haicoder.net)# docker run -it -d --name haicoder centos
f0f5905fb275ed3a08ffb710b9fb7be2215583dd4e9be049d84ed9d31af187ee
haicoder(www.haicoder.net)# docker run -it -d --name coder centos   
660a8181fc6f9a0009fe1dff864e19acee4a104273a55cdb5f5e0758d9a5fc90
haicoder(www.haicoder.net)# docker run -it -d --name HaiCoder centos  
234b0947938a066c8c48c78ac0908957911f5d010cd80de49c98969a4f5487df

すべてのコンテナーに関する情報を表示するには、 docker stats --all コマンドを使用します。

haicoder(www.haicoder.net)# docker stats --all

この時点で、端末には次のように表示されます。

つまり、この時点ですべてのコンテナの CPU、メモリ、ネットワーク I/O などの情報が出力されます。最後に、docker kill および docker rm コマンドを使用して、すべてのコンテナーを削除します。

haicoder(www.haicoder.net)# docker kill `docker ps -qa` ; docker rm `docker ps -aq`

静的な情報のみを表示する

docker run -it コマンドを使用して、3 つの dokcer コンテナーを実行します。

haicoder(www.haicoder.net)# docker run -it -d --name haicoder centos
aed677bcde2844cf8794eb14da6506ae8550fbe550c7ba0d6c3efcdf15247e6e
haicoder(www.haicoder.net)# docker run -it -d --name coder centos   
a3515ce1d54de257099dc3f16e93aeed1994ab586f5a9933ce15842785c5665a
haicoder(www.haicoder.net)# docker run -it -d --name HaiCoder centos  
768ac03fbb6e44f0a10365eaa7669dd571ce2aa8181e2934793dde83391242d4

コンテナーの静的情報のみを表示するには、docker stats コマンドを使用します。

haicoder(www.haicoder.net)# docker stats --no-stream

この時点で、端末には次のように表示されます。

つまり、この時点ではすべてのコンテナのCPU、メモリ、ネットワークI/Oなどの情報が出力されますが、動的な形式ではなく、最新の情報のみが表示されます。

docker kill および docker rm コマンドを使用して、すべてのコンテナーを削除します。

haicoder(www.haicoder.net)# docker kill `docker ps -qa` ; docker rm `docker ps -aq`

docker stats コマンドの出力

出力	説明
容器	コンテナの ID を短い形式で表示します。
CPU ％	CPU使用率。
MEM の使用量 / 制限	現在使用されているメモリと利用可能な最大メモリ。
メム%	メモリ使用量をパーセンテージで表示します。
ネットI/O	ネットワーク I/O データ。
ブロックI/O	ディスク I/O データ。
PIDS	PID番号。

docker stats コマンドの概要

docker stats コマンドを使用すると、CPU、メモリ、ネットワーク I/O などの Docker コンテナのリソース消費量を動的に表示できます。

docker stats コマンドでも停止したコンテナを指定できますが、情報は返されません。

docker stats コマンドは、 --all パラメーターを使用して、すべてのコンテナーに関する情報を一覧表示します。docker stats コマンドは、 --no-stream パラメーターを使用して、コンテナーの静的情報のみを表示します。