Android Studio プロジェクトがサポートする SDK の最小バージョンとは、プロジェクトの動作をサポートする SDK の最小バージョンを指します。
1 プロジェクトでサポートされる最小 SDK バージョンを設定します
図 1 に示すように、プロジェクトの作成時に SDK の最小バージョンを設定できます。
図 1 サポートされる SDK の最小バージョンの設定
図 1 からわかるように、今回作成したプロジェクトでサポートされる SDK の最小バージョン番号は API 15 です。
2 SDK バージョンの競合
プログラミング プロセス中に、使用される一部の API 関数に必要な SDK の最小バージョン番号が、プロジェクトでサポートされている最小バージョン番号よりも大きい場合があります。このとき、Android Studio は、図 2 に示すようにエラー メッセージを報告します。
図 2 SDK のバージョンに互換性がない
図 2 のエラー メッセージは、この API 関数を呼び出すには最小 API 16 SDK が必要であることを意味し、現在のプロジェクトでサポートされている最小バージョン番号は API 15 であるため、プロジェクトの実行時にエラーが発生する可能性があるため、Android Studio はエラーのヒントを表示します。
3 プロジェクトでサポートされている SDK の最小バージョンを変更する
この問題の解決策は、プロジェクトの build.gradle ファイルを変更することです。
関連リンク 1 gradle はビルド ツールです。つまり、一部の複雑な操作は開発者自身が構成する必要はありませんが、ビルド ツールを介して完了し、gradle は build.gradle ファイルを介してプロジェクトを構成します。
3.1 build.gradle ファイルの場所
図3①のように「Project」という形式でプロジェクトファイルを表示し、図3②のように「Project Name/app/src」にあるbuild.gradleファイルを探します。
図 3 build.gradle ファイルの場所
3.2 build.gradle ファイルを変更する
図3②のbuild.gradleファイルをダブルクリックし、Android Studio右側の編集エリアで図4のようにbuild.gradleファイルを修正します。
図 4 build.gradle ファイルを変更する
その中で、minSdkVersion は、プロジェクトでサポートされている SDK の最小バージョン番号です。値を 16 に変更してください。
3.3 プロジェクトを再構築する
Android Studio の [Build->Rebuild Project] メニューをクリックしてプロジェクトをリビルドし、ビルドが成功すると、図 5 に示すようにコード内のエラー メッセージが消えます。
図 5 エラー メッセージが消える