概要
アダプターに関して言えば、設計パターンにおけるアダプター パターンを思い浮かべるのが第一印象です。つまり、あるクラスのインターフェイスを別のクラスのインターフェイスに変換することで、本来互換性がなく連携できない 2 つのクラスが連携できるようになります。STL のコンテナ アダプタはこれに似ており、シーケンス コンテナをカプセル化するクラス テンプレートであり、一般的なシーケンス コンテナに基づいていくつかの異なる機能とインターフェイスを提供します。既存のコンテナの既存のインターフェースを適応させて、異なる機能やインターフェースを提供するため、コンテナアダプターと呼ばれます。
STL のコンテナ アダプタには、以下に紹介する stack、queue、priority_queue が含まれます。
スタック
1. stack は、deque コンテナーをカプセル化するアダプター クラス テンプレートです。デフォルトの実装は、コンテナーの末尾 (スタックの一番上) から要素をプッシュおよびポップする後入れ先出しプッシュ スタックです。
2. スタックを使用する前に、そのヘッダー ファイルをインクルードする必要があります。
#include <stack>
using namespace std;
スタック コンテナ アダプタによって提供される主なインターフェイスを次の表に示します。
インターフェース |
述べる |
サイズ() |
スタック内の要素の数を返します。 |
空() |